TRセンターについて

ごあいさつ

トランスレーショナル・リサーチ・センターの設置について

トランスレーショナル・リサーチ・センター センター長 西山 正彦

西山 正彦

平成25年6月11日をもって医学部附属病院にトランスレーショナル・リサーチ(TR)・センターが設置されました。その目的は,基礎研究の成果を,予防,診断,治療等の実医療に応用,実用化する橋渡し研究を実施・支援することにあります。

一刻も早く,より安全で効果的な医療を開発し,いち早く人々に還元する,このことは,社会の強い要請であり,医療者の責務であります。これを推し進めるには,新たな医療シーズを見出し,試験物を特定して医療への実用化を図り,初期臨床開発研究・治験そして広範な展開のための臨床研究を実施する,といった一連の開発研究を迅速に推進する体制・基盤の確立が不可欠です。残念ながら,本邦は,この整備に関し,欧米先進諸国の後塵を拝し,結果,医薬品だけでも日々60-70億円、年間2-3兆円もの巨額の輸入超過を抱える状況となっております。医療イノベーションはまさに国家的危急課題であります。

近年のゲノム医学の急速な発展は,予想を超えるスピードで医療を進化させ,医薬品・医療機器を含む新規医療の開発研究はかつてない活況を呈しておりますが、依然実用化、TRの成功率は低く、別名基礎研究と臨床応用を結ぶ“死の谷death valley”とも呼ばれております。本TRセンターは,TRを推進、支援すべく、(1) 開発・広報戦略部門,(2) 実用化研究推進部門,(3) 臨床開発支援部門,(4) データセンター部門で構成されますが,同時に先端医療科としての専門外来を有し、将来的には臨床開発専用病棟の設置も構想されています。

群馬大学では最先端の研究活動が活発に行われており,TRのシーズが豊富に存在します。群馬大学が新規医療開発研究,橋渡し研究の拠点として広く認知されるべく,TRを推進支援して行きたいと考えております。ご支援,ご協力よろしくお願い申し上げます。

 

ご挨拶

トランスレーショナル・リサーチ・センター 副センター長 浅尾 高行

浅尾 高行

がん治療臨床開発学は、平成25年8月1日に新しく誕生した寄附講座です。群馬大学附属病院に新設された「先端医療科」での診療と基礎的研究をリンクさせ、新しいがんの治療法の開発を行い有効な治療法をいち早く患者さんに届けることを目的としています。開発の範囲には、新規抗がん薬の評価や開発とどまらず、手術をスムーズに行うための手術器具、快適に治療を受けるための支援システム、地域の病院やかかりつけ医との医療連携をスムーズにするための医療情報システム、さらに医療を安全に行うためのトレーニング法の開発も含んでいます。

これまでに患者さんに届けることができた具体例として、

などがあります。

「最適な新規がん治療をいち早く実現する」こと「がん治療を受けられる患者さんの負担を少しでも軽くする」ことが、私達の使命であり切なる「願い」でもあります。